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コラム
2024-04-09

タクシー運転手になるには?必要な資格やスキルなどを紹介

日本は、超高齢化社会であるとともに、海外からの観光客の増加から、タクシーは重要な移動手段として、どんどん需要を増しています。しかし、少子高齢化による人口減少の影響もあり、タクシー運転手のなり手は不足しているのが現状です。

この記事では、タクシー運転手に興味がある方に向けて、タクシー運転手になるにはどのような資格が必要なのか、またどんなスキルが必要なのかをわかりやすく解説していきます。

タクシー運転手になるには

タクシー運転手になるには、お客さまを安全に目的地に運ぶためにも、次の資格が必要となります。

普通二種免許を取得する

まずは「普通自動車第二種運転免許」を取得する必要があります。普通自動車第一種運転免許は、すでに保持している方も多いでしょう。

普通自動車第一種運転免許は自分の車を運転するために必要な免許であり、普通自動車第二種運転免許は、営利目的で運転する場合に必要な免許である、という違いがあります。

よって、タクシーを運転するには、普通自動車第二種運転免許が必要です。

普通自動車第二種運転免許の詳細

それでは、普通自動車第二種運転免許を取得するための、受験資格や試験内容、費用などについてご説明します。

受験資格

普通自動車第二種運転免許を取得するためには、普通自動車第一種運転免許の取得から3年以上経過していることと、年齢が満21歳以上であることが必要です。

ただし、2022年に道路交通法が改定され、特別な教習を修了し、普通自動車第一種運転免許を取得してから1年以上経過していれば、19歳から受験資格が得られます。

また、そのほかにも適性検査として、以下のようなものがあります。
・視力が片眼で0.5以上、両眼で0.8以上(メガネやコンタクトの使用可)であること。
・深視力検査で誤差が2cm以下であること。
・赤・青・黄色の三色識別ができること。
・10cmの距離で9デシベルの警音器の音が聞こえること(補聴器使用可)。
・運転に支障をきたす身体障害がないこと。

試験内容

試験内容としては、学科試験と技能試験があります。学科試験は、マークシート形式であり、1問1点の文章問題が90問、1問2点のイラスト問題が5問あり、全部で95問です。100点満点中90点以上が合格ラインとなります。

普通自動車第一種よりも、応用問題も多く難易度は高めです。ほかの大型自動車第二種、大型特殊第二種、けん引第二種の試験問題が同じであるため、ほかの第二種免許を取得している場合は、学科試験は免除となります。

次に技能試験ですが、普通自動車第一種運転免許と同様に、教習所内の試験と路上試験があります。場内試験では、鋭角コースの旋回や縦列駐車、方向転換などが出題され、合格点には90点以上が必要です。

取得期間・費用

次に、普通自動車第二種運転免許を取得するために、必要な期間や費用をお伝えします。普通自動車第二種運転免許は、合宿か通いかで前後しますが、おおよそ7〜10日ほどで取得可能であり、20〜27万円程度の費用がかかります。※都度確認をお勧めいたします

未経験の方が入社する場合には、タクシー会社が免許取得の費用を支援してくれる場合も多く、自動車教習所に通っている間も、研修期間として日給を支給してくれる会社もあります。

ただし、各タクシー会社の支援内容に関しては、返済義務がある場合や、免許取得後に一定期間は勤務する必要があるなどの要件がありますので、面接の際に必ず確認しましょう。

メトロ自動車株式会社では、入社が決まり次第、合宿で普通自動車第二種運転免許を取得していただきます。期間中は日雇い採用となり日給1万円を支給いたします。
免許の取得費用は会社負担になり2年間勤務していただければ免許の取得費用の返還はございませんので、未経験の方でも働きやすい環境となっております。

地理試験の撤廃について

東京都・神奈川県・大阪府の一部のエリアでタクシー運転手になるためには、「地理試験」と呼ばれる試験に合格することが必要でした。しかし、タクシー需要に反して、タクシー運転手不足の深刻化から、2024年2月29日付けで地理試験の撤廃が決定しました。

地理試験の撤廃により、未経験の方でもタクシー運転手になるためのハードルが下がったことはよいことです。

ただし、タクシー運転手は、お客さんを安全に目的地まで迅速に送り届ける必要があり、そのために営業エリア内の地理の知識は必須です。地理試験はなくなりましたが、日頃から地理の知識を身につけていく必要があります。

タクシー運転手に求められるスキル

お客さんにとって、タクシー運転手が新人かベテランかは関係ありません。よって、どんな場面でも、お客さんから求めていることを提供するため、日々スキルを磨いていく必要があります。

では、タクシー運転手に求められるスキルとは、どんなものがあるのでしょうか?ここでは、とても重要な3つをご紹介します。

接客力

タクシー運転手は接客業です。タクシーには、老若男女問わず日々さまざまな人が乗車してきます。人と接することが好きで、どんな人にも明るく接することができる人は、タクシー運転手に向いているでしょう。

ただし、お客さんにはタクシーの車内で話したい人もいれば、静かに過ごしたい方もいます。お客さんの気持ちに寄り添いつつ、気配りのできる接客が必要です。

人と接することが不得意な方も、まずは気持ちのよい挨拶と目的地確認をしっかり行えれば、業務としては問題ありません。経験を重ねて、接客力を磨いていきましょう。

運転技術

タクシー運転手は、お客さんを安全かつ迅速に目的地に送り届けるのが仕事です。そのためには、当然ですが安全で丁寧な運転技術が求められます。

まずは、事故を起こさないように安全運転を心がけましょう。そして、お客さんができるだけ快適に過ごせるように、急ブレーキや急発進、車体が揺れるような荒い運転を避けることで、満足度はより高くなるでしょう。

地理の知識

タクシー運転手にとって、地理の知識はなくてはならないスキルです。確かに、カーナビを使用すれば、地理を覚えなくてもタクシー運転手はできます。しかしながら、カーナビの入力には時間もかかるため、やり取りがスムーズにいかない場合など、お客さんにとってはストレスになる可能性があります。

また、カーナビの情報が常に正しいわけではなく、誤作動が起こる可能性もあります。常に運転しながら、最新の地理情報を取得し覚えておくことができれば、お客さんをスムーズに送り届けることができるでしょう。

タクシー運転手になるまでの流れ

ここからは、未経験の方が最短でタクシー運転手になるまでの流れを説明していきます。できるだけ時間や費用を無駄にすることなくタクシー運転手になりたい方は、自己流で進めるのではなく、以下の内容を必ず確認してください。

1.タクシー会社に入社する

まずは、タクシー会社に入社しましょう。それも、必ず普通自動車第二種運転免許を取得するためのサポート体制が整った会社を選ぶようにしてください。

普通自動車第二種運転免許は、実は「一発試験」が可能です。しかしながら、合格率は10%と低いため、ほとんどの方が教習所で学んだうえで受験するのが一般的です。タクシー会社には普通自動車第二種運転免許を持っていなくても入社でき、取得のためのサポート体制が整っている会社が多くあります。

サポート内容は、第二種運転免許や地理試験の取得のための費用負担、資格取得までの研修期間に日給や交通費を支給、地理試験や運転技術の外部講習への参加サポートなどさまざまです。

普通自動車第二種運転免許の取得には、一発試験でも4万円前後、通学となると22万円前後の費用がかかります。費用の面から考えても、とくに未経験の方はどのタクシー会社を選んで入社するかがとても重要です。

ただし、タクシー会社の金銭的な支援は、返済義務がある場合や、一定期間以上勤務すれば返済免除などの要件があります。よって、必ず面接の際に、契約内容を確認するようにしてくださいね。

2.普通二種免許を取得する

タクシー会社に入社できたら、普通自動車第二種運転免許の取得の準備をはじめましょう。ほとんどの場合、タクシー会社が提携している教習所があるため、教習所を探す必要はありません。

教習所での技能試験に合格するには、最短で7〜10日程度かかります。その後、運転免許試験場にて学科試験に合格すれば、普通自動車第二種運転免許が取得できます。

ただし、第一種運転免許よりも、学科試験・技能試験ともに難易度が高いため、何度か受け直す必要がある場合は、取得までの期間は長くなってしまいます。

また、普通自動車第二種運転免許が取得できたら、地理試験の準備をはじめていくのが、今までの流れでした。しかし先述のとおり2024年2月29日付けで地理試験の撤廃が決定したため、東京都・神奈川県・大阪府でタクシー運転手になる方も、地理試験は不要となりました。

ただし、営業エリアの地理や法令、安全や接遇への理解は、タクシー運転手にとって必要なスキルです。日頃から、意識してスキルアップに努めていきましょう。

3.タクシー会社の研修を受ける

タクシー運転手になるための資格が取得できたら、タクシー会社にて現場に出るための研修が行われます。

研修内容は、会社によっても違いがありますが、接客マナーや車内機器の操作説明、営業方法、教習車での実技指導、運転に関する法令の確認などです。それ以外にも、教育担当の社員から、お客さんとのトラブル対処法や現場でのノウハウなども指導してくれます。

現場では、一人で対処しなければならないことも多いため、研修は積極的に受講し、しっかり理解しておきましょう。

4.運転手として働く

タクシー運転手になるための必要な資格と研修が終了したら、いよいよ運転手としてデビューです。入社から乗務デビューまで、未経験の方でも、免許取得のサポート体制がある会社に入社した場合、1ヶ月程度といわれています。

ただし、免許取得に時間がかかると、乗務デビューは遅れてしまいますので、あくまでも目安にしてください。

ここまでタクシー運転手になるための資格やスキルを紹介しましたが、タクシー運転手を検討する方は、年収について把握しておくことも重要でしょう。こちらでは、タクシー運転手の平均年収を全国・地域別に紹介しますのであわせてご覧ください。

まとめ

タクシー運転手は、少子高齢化により今後ますます需要が高まっていく仕事です。そのため、タクシー会社は、未経験の方でもタクシー運転手になれるように、必要な資格取得に対してさまざまな支援策を用意しています。

メトロ自動車は、横浜で地元のお客様から支持され80年の実績のあるタクシー会社です。社員一人ひとりのライフスタイルに合わせた働き方ができるとともに、未経験の方への資格取得や社内研修などのサポート体制も充実しています。

未経験でもタクシー運転手をやってみたいという方は、ぜひ一度お問い合わせください。